時の話題 「たじろぐだけでは」
思うような筋書通りにならないのが人生とはいえ余りの期待外れは人智知れぬ所で何が起きているのか。先週末の東京のコロナ感染者は2日以降107人、124人、131人、111人と4日連続し100人を超えた。
1400万人もの人口なのだから東京の感染拡大は止むを得ないと思うものの、突出して多く気持ちが悪い。6月19日に都道府県をまたぐ移動自粛が解除され2週間後の感染拡大になるわけだが、都民は制限解除によって他の道府県への移動というより都内に止まり外出したということになるのか。
何せ正体見せぬウイルスなのだから感染経路は判然としないが、おどろおどろしいのは確かだ。しかし、この感染数は米国の一日5万人に比べると極めて少なく、感染防止対策が効果を発揮しているともいえようか。
世界一のコンピューター「富岳」によると既存薬の中に新型コロナウイルスの治療に役立つ薬があるそうな。科学の粋を凝縮したスーパーコンピューターが導き出したのだから確度はかなり高く、曙光が見えてきたことは朗報であろう。
というわけで余りの用心深さによる二の足踏みは己が首を絞めることにもなりマスク着用・手洗い、うがい励行など基本的な予防策を講じ一歩前に進むこともよかろう。
イベント関係が何もかも中止になる中、稚内でも市民の心中萎縮が懸念されるが、それとて用心深いのもよし開放的なのもよし成り行きに任せればいいと論ずるのは無責任か。
たじろぐばかりでは未来は見えない。