「涯に咲く」自費出版 疋田英子さん 俳句や写真など160ページ
利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティア会員として活動している主婦・疋田英子さん(76)=はまなす1=が、稚内など宗谷で咲く花の魅力を写真にし、エピソードや思いを俳句で綴った本「涯に咲く」を自費出版した。
30年余りに亘って国立公園内の清掃、自生する植物の保護、利用者への自然解説などの活動をしてきた疋田さんは、1988年から帯広にある俳句愛好団体「樺の芽」に入会してから宗谷の草花の生態やエピソードなどの思いを俳句にして投稿し、自身の「北の涯から」というホームページで俳句と花を紹介する活動をし、それらをまとめて趣味の写真を添えて一冊の本に仕上げた。
本はB6判のフルカラーで160ページ。幼い頃から身近に咲き一番好きな花に挙げる紫色の鈴鐘状の花が魅力のエゾリンドウなどの花と、花にまつわるエピソード74編、俳句70句、写真130点を掲載した。
今回、自費出版に踏み切ったのは昨年、猿払の自然風景や動植物などをまとめた写真集を出版した猿払の写真家の友人に刺激を受け本を作るきっかけになりました―と出版の動機を語った疋田さんは「宗谷は風が強く厳しい気候の土地にありながらも、花は力強く咲いています。そのことを本を通じて知ってもらえたら嬉しいです」と話していた。