時の話題 「官民格差」
新聞社には能くイベントなど周知用のポスター類が届けられ小社では玄関など目立つ所に貼るようにしているが、現在1枚も掲出されていない。
つい最近まで吉永小百合さん主演の映画「北の桜守」のポスターを貼っていたが、3年前の作品と古くなったので外して以来、何も無くなった。
新型コロナウイルスによって世界中の色々なイベントが中止または延期される中、北の果てというより外国(サハリン)が至近にある土地なのでコロナは心配なしと言いたいところだが、宗谷海峡を間に挟むとはいえサハリンだってコロナの影響を受けているだろうし、今、地球上どこに行っても安心できる所はない。
25日の小欄で、どんな状況にあろうが経営者たる者、従業員のボーナスは支給しなければならないと書いたところ、その小欄を読んだのか知らねど何かとお世話になっている社長さんから「大幅な収入減によって創設以来初めて夏のボーナスを支給できませんでした」との経営者としての忸怩たる思いのメールをいただいた。
筆者が知る範囲でこの会社は創業し30年余り経つ筈である。それだけコロナウイルス感染予防の経営封鎖がどの業界にも大きな影響を及ぼしているということであり、このような報に触れると改めて浅薄さを知り正に忸怩たる思いがしている。
民間の耐乏に比べ対岸にあるのが官公庁であり給与とボーナスは必ず支給される。官民格差は永遠のテーマだが、佐々木政美氏の昨日の川柳のようコロナで格差は拡大する一方のようである。