稚内公園、ノシャップ岬など移動制限解除もまばら

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための移動の自粛要請が全面解除されて初めての週末となった20日、市内の観光地などは例年のような人の動きはなく閑散としている。
 例年この時期は観光バスの往来が増え、道内外の観光客で賑わうノシャップ岬前の恵山泊漁港公園の駐車場は数台の車が駐車しているだけだった。明け方に札幌を発ち午前10時前、稚内に到着した親子連れ4人は「稚内のラーメンとウニを食べに来ました」と話していた。
 コロナの感染防止で例年より2カ月遅れの今月12日から営業を始めた水族館前の土産店「あきかわ屋」は20日午前、観光客らの姿は少なかった。移動自粛が解除されたとはいえ7月末まで東京直行便の運休が決まったことで夏の観光客は期待できないとした山口善幸店長は「札幌経由で本州からの観光客は徐々に増えてくると思いますが、コロナの状況下では団体は望めず期待できない」と溜め息をついた。
 稚内公園も人の姿や車が少なく、公園の売店「氷雪の門」の店員は「今は来店する客は少なく店は午後3時には閉めている。今後、徐々に人が戻ってくることを期待したいが、東京便が7月いっぱい運休し8月も運航見通しが立たない以上、人が増えていくのは先の話で、直ぐにガラッと変わることはない」と話していた。

人の姿がまばらな恵山泊漁港公園の駐車場

駐車している車も少ない稚内公園

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