時の話題 「六月水無月」

 風薫る5月が終わり田に水を注ぐ水無月と足早に過ぎて行く。このように書くと昨年と変わりないようだが、今年はコロナというウイルスによって世界中が歩みを抑えられるというより防御一方の状況にある。
 日本は先月25日に47都道府県全ての緊急事態宣言が解除され、本1日からは東京や札幌などのパチンコ店、カラオケ店などの営業自粛が解除され、日常を取り戻す歩みを始めたが、福岡県北九州市では第2波と見られる感染が拡大しており、東京の状況も危惧される。
 北海道に関しては札幌での院内感染など一部でクラスター(集団感染)があり不透明な先行きにあるも、稚内はここまで市中感染がなく週末はパチンコ店は以前ほど混み合うことはないものの日常を取り戻しつつある。
 しかし2月下旬以降3カ月間のコロナ禍での痛手は飲食業、観光業だけでなく、あらゆる業界に波及しており、この先のV字回復なんぞ到底望みようもなくジリ貧状態が続くのかと思うと焦燥感が募るばかりだ。
 国の給付金支給や各種助成、融資などのほか道や稚内市の下支えによって先行きへの希望は灯りつつあるが、これほど落ち込んだ経済の立て直しは容易なものでなく回復するには1年どころか数年要する雲行きにはある。
 小欄では「ピンチをチャンスに」と事あるごとに書いてきたが、コロナだけは対処のしようがなく収束に向かうのを待つしかないようである。
 雇用や学校など他にも深刻な問題がある。地に足を着け着実に進むしかなく、もどかしい毎日が続く。

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