時の話題 「時の流れに嘆息」

 土曜日、こまどりに住む松下さんから川柳の投稿を戴いた。何カ月ぶりになるか。本人も「暖かくなりモソモソ動き出しました」と書き添えていたが、この間、劇的に変わったのは新型コロナウイルスの感染と拡大だ。
 稚内では幸い市中感染の確認はないが、札幌や東京など大都市で感染は広がり、一時は一日で200人(東京)という日も。といえど日本は未だいい方で、アメリカやヨーロッパ各国は数十万人感染というパンデミックに陥っている。
 海鮮市場、ウイルス研究所どちらでもいいが最初の感染者が出た中国の武漢の都市封鎖は終え外出自粛が緩和されているが、恐いのは第二波・三波の感染拡大であり、日本とて先週末に東京や大阪、北海道など8都道府県を除く39県で緊急事態宣言が解除されるも第二波の懸念はある。
 コロナに打ち勝つなどと当初のウイルス撲滅に向けた威勢のいい声が聞かれなくなった一方、安倍総理の会見でもあったようコロナとの長い付き合いを想定しながらの〝新しい生活様式〟について考えなければなかろう。
 9年前の巨大津波が町をのみ込んだ東日本大震災、全国津々浦々で起きたゲリラ豪雨による河川氾濫、住宅地浸水など厄災続きの日本列島に降って湧いたようなコロナ感染。
 東京五輪を延期させ春、夏の高校野球を中止に追い込み、稚内でも事業・イベント中止学校休校等々これまで当り前にあった事を粉ときの々にしてしまった。
 これからの行事も中止・延期を余儀なくされようとしている中、我々は腐る事なく対処せねばなるまい。

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