時の話題 「山菜採り」
コロナによって家に閉じ込められているだけに自然の中での山菜採りは爽快であろう。ヤチブキ、ギョウジャニンニク(アイヌねぎ)に続きフキ、竹の子も始まる。
山菜採りで毎年必ずと言ってもいいほど起きるのが道に迷う遭難騒ぎである。「騒ぎ」と表現する限り行方不明になっても助かるのだが、何年かに一度は危険どころか命を落すこともあるので用心しなければならない。
笹やぶに入ると方向感覚を失い入口が判らなくなり全く逆の方向に移動してしまい混乱し、焦ると更に山中にということもある。
携帯電話が使えないこともあるが携行は必須だし、万が一のための水とちょっとした食料、防寒衣類も欠かせず、採取場所は秘密にしておきたいだろうも家族に教えるということが救助には大切なので心したい。
コロナ疲れもあり今年はとみに山中に入ると開放感であふれ、ついつい夢中になってしまう危険性があるだろうから心したい。
あと留意せねばならないのはクマとの遭遇で、今のところ出没情報はないが「山にクマは棲むものだ」と用心深く行動することが求められ、笛や鈴、ラジオの携帯も忘れてはならない。
昨日の「天北堆」で触れたよう筆者の家族も代々、山菜採りをしてきたが、遭難騒ぎと加齢もあって止めてしまった。しかし自ら採ったフキや竹の子の味は格別で笹やぶとの格闘とみずみずしい山菜の味は忘れられない。
山も海もある稚内に住んでいるとコロナは嘘のようだが、事実には逃げる事なく向き合って行きたいものだ。