稚内漁協組合員が昆布早採りとウニ漁従事 海は例年通りに漁着手
稚内の前浜で7日からウニ漁が始まった。
朝から晴れ波も穏やかになった7日、沿岸漁民は午前6時に一斉出漁し宝来~西浜地区の前浜には40隻余りの磯船が集まり、漁師は箱眼鏡で海底を覗きながら長いタモ網でウニを採取していた。
宝来地区で操業していたノシャップ1の漁師(84)は「海が濁っていたため思うように採れなかった」と話し、篭2個分を水揚げした別の漁師は「型や大きさも良く初日の量としては良かった。もう少し暖かくなると本格化するでしょう」と今後の漁に期待を寄せていた。
漁師からは新型コロナウイルスの影響により飲食店などの休業が相次ぎ、ウニの需要が減ることで浜値が下がることを心配する声があった。
7日、声問、はまなす地区でコンブの早採りが始まり、はまなすの前浜に10隻が出漁し操業した。
はまなす2の前浜では、漁業者数人が箱眼鏡を使って海中を覗き漁具でコンブが船いっぱいになるまで採取した。
海岸では待ち受けていた漁民がコンブを天日干しするための準備作業を行い、正午までには宝来の前浜などに運ばれ天日干ししていた。
漁師の一人は「今年はほとんどコンブが生えておらず昨年に比べても更に少ない」と話し、もう一人の漁師は「この様子だと7月からの漁も不安。早採りの期間は6月末までで終わるが、数日で終漁するかも」と渋い顔をしていた。

けさ水揚げされたウニ

はまなす地区でのコンブの早採り