検体15件全て陰性 岩田稚内保健所長にインタビュー

 道内で唯一、新型コロナウイルス感染者が発生していない宗谷管内だが、流行が長引くにつれ住民の不安は募っている。この状況の中、宗谷総合振興局の岩田顕保健環境部長(稚内保健所長)と成澤弘美健康推進課長に現在の状況や住民に求められる対策などについて取材した。
 ―管内では新型コロナウイルスの感染者はいないが、この状況をどう思っていますか。
 道内の市町村別で見るとそこまで感染者は出ているわけでなく、宗谷からの発生がない事は幸いなことと考えている。
 ―管内の検査状況については。
 今まで非公表だったが11日から週1回、本庁から振興局単位で発表することになり、現在の宗谷の検査数は15件を数えている。
 ―感染に関する噂が広がり市民が不安を抱えているが。
 陽性者が出たら道から必ず発表することになっている。陽性でもほぼ症状がなく医療機関を受診しない人の存在までは分からないというのが現状です。
 ―市立稚内病院の感染症病床は4床だが、感染拡大した場合の対応は。
 病院の受け入れ数を増やすこと、蔓延した場合は必要なフェーズに応じて他の医療機関、自宅療養、ホテルでの療養など臨機応変な対応が求められる。
 ―密閉空間など〝3密〟を避けることが難しい場所での対処方法は。
 極力、3密にならない状況に近付けることと、一人ひとりが意識を高め手洗いなど、予防策を組み合わせることが重要。
 ―改めて予防策についてお伺いする。
 手洗いを丁寧に行うことの意識付けをすることが求められる。手の平、指先など30秒かけ洗うのが望ましい。今は動画で正しい手洗い方法が公開されているので参考にしてほしい。
 ―マスクの有効性について。
 咳やくしゃみをある程度防ぐことができ、人混みに出る際のリスクを幾らかは減らすことが出来るため、した方が良い。
 ―今後の見通しは。
 基本的な予防策をするしか手立てはなく、長い戦いになる。敵はウイルスであり皆んなで乗り切っていくしかない。出来ることを如何に続けていけるかが肝となるでしょう。

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