時の話題 「地価下落」

 国交省から今年1月1日時点の地価(1平方㍍当たり)が明らかにされ、宗谷管内は8地点(稚内4、浜頓別2、枝幸2)すべての住宅地(7地点)、商業地(1地点)で昨年より下落した。商業地の稚内市中央3のアーケード街は2万7500円と2011年から10年連続し下落した。
 全国的には上昇との報道で、道内でもニセコなど外国人に人気のある地域を抱える倶知安町が全国一の50%を超える上昇値になったそうだ。
 宗谷地域など人口が減り寂れた市町村は全国的に数多あり今の人口動態から見た田舎と呼ばれる地域の衰退は日本という国の総合的国力にも影響を与えており、政府は大都市や地方の中核都市ばかりに目を注ぐだけでなく田舎の町にも目を凝らさなければ日本は歯が抜けた櫛のようになり中味が伴わない国力となろう。
 〝土地神話〟という言葉が生まれたよう地価がべらぼうに高い一等地に商業ビルを建設するだけでその業者に利益が転がり込むことになり、そこに企業努力など要らない。資金を持っているだけで成功者になる。拝金主義が地価高騰を生んでいるともいえようか。
 と、つべこべ御託を並べるも過疎化する一方の稚内の落ち目具合を計る地価とはいえ「下落」から「上昇」に転じて欲しいという願いはある。
 経済が疲弊する中、地価上昇などという急転は有り得ないが、ニセコだって昔はグレーな土地売買が横行した町であり、稚内など宗谷だって何時化けるやも知れず、諦めずにやっていけば「そのうち」との思いはある。

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