民間譲渡を断念 稚内副港市場 3月末で温泉、直営店閉鎖

 18日昼過ぎ、稚内副港開発(中田伸也社長)から本社に「民間への譲渡は断念致しました」などとの内容のFAXが突然送られてきた。
 それによると、一昨年春から譲渡先を探し最後と考えていた譲渡候補先と今月13日に交渉した結果、相手側から「譲渡受入れは困難」との回答があったという。
 この一方、土地は稚内市所有で市場内には市の所有床(港ギャラリー)があることから市への無償譲渡を申し入れたが、最終的に「早々結論出すには議会の承認など課題があり現状では受け入れられない」との返答が市からあったという。このため副港開発として温泉「港のゆ」と直営店を3月いっぱいで閉鎖することにした。
 港ギャラリー、樺太記念館、直営店以外の店舗は引き続き営業される。
 FAXには「今後については市が中心となり温泉施設含め新たな施設の在り方、運営方法を多方面と協議して参りたい」と結んでいた。

市所有株式ただ同然に
 副港市場に関しては9月の議会で、市が保有する7500万円の株式を、運営会社を子会社に持つ中田組に1株5万円の株式を1円に減額して1500円で譲渡する議案が可決されている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です