「市民輝く稚内に」 議会で市長 マスクし異様な雰囲気で開会

 今年第1回の稚内市議会が27日から始まり冒頭、工藤市長が新型コロナウイルス感染で特別発言し「市として適切な情報発信に努めますので市民の皆さんには冷静に対応すること願ってます」と風評に惑わされることなく対処するよう協力を求めた。
 市長ら市幹部職員、議員ほか取材する報道各社、傍聴者にもマスク着装を求めるという異例な形で始まった本会議では先ず市長が①全日空夏ダイヤとFDAチャーター便②稚内空港など道内7空港一括民営化を受けてのパートナーシップ協定の締結③冬季イベント④洪水ハザードマップについて一般行政報告した。
 この中でFDAから7月中旬~8月下旬までの運航を休止する申し出があったことを明らかにした。東京五輪の開催での発着枠制限によるもの。
 洪水ハザードマップについては、道が管理する2級河川のウエンナイ川の洪水浸水想定区域の指定を受け作成が義務づけられたことから声問川、増幌川、クサンル川の一部でもハザードマップの作成を進め2月に完成。4月には全家庭に全戸配付することとした。
 続いて川野副市長から専決処分(損害賠償)などの報告があり、令和元年度補正予算の説明が市長からあった。
 続いて市長から令和2年度の市政執行方針が説明され、エネルギーの地産地消、高校生医療費ゼロ(無料化)保育所の待機児童ゼロの目玉事業の説明ののち、第5次稚内市総合計画に基づき主な取り組みについて説明があった。
 この中で▽子ども芸能祭・南中ソーラン祭を小中音楽祭と合同開催すること▽公共保育所を集約化し、ニーズの高い0歳~2歳児までに対応する準備と民間の令和4年度に向けた認定こども園の準備▽経営は移譲されるも稚内北星大学再建目指し支援▽路線バス廃止に伴う天北地区での乗合タクシー増便▽クルーズ船の積極的誘致▽送電網整備や大型蓄電整備事業の関連資機材を搬入する大型貨物船に対応できるよう泊地浚渫など稚内港整備事業▽国道40号から富岡5区間の緑・富岡環状線整備(2工区)▽萩ヶ丘浄水場の耐震化工事▽協議が進んでいる市庁舎改築への具現化▽水産業と酪農の振興▽インバウンド受入など〝稼ぐ観光〟の展開▽大規模電力供給基地実現に向け蓄電池システム構築に着手▽特別養護老人ホーム待機者ゼロの実現▽市立稚内病院の常勤医確保▽日ロ航路の早期再開―など。
 続いて表教育長が教育行政執行方針について説明した。
 3月末で任期切れとなる宗谷公平委員会委員に山崎雅史氏を再任し午前中の本会議を終えた。

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