時の話題 「景気の良い話」
他人様のことだが景気の良い話を聞くのは悪くない。
今週水曜日に開かれた三水会で徳田晃一氏が北斗ライオンズクラブ会長として新会員の挨拶をした中、自らが従事しているホタテ漁について宗谷漁協として昨年の獲り残し分が5、6千㌧あり、一昨年日本一を達成したものの、昨年は猿払漁協に抜かれトップの座を明け渡したが65億円まで伸びた事など話した。
人というのは他人の自慢話など聞いても面白くないものだが、悪い気はしなかった。それは同じ稚内の人間という同胞感なのか。いずれにしても宗谷漁協の漁師さんにはもっと稼いでもらいたいとの思いはした。
あの猿払を1年だけとはいえ抜き日本一の生産量になったことに対し同じ稚内市民として誇らしく思ったのは筆者だけであるまい。
稚内の経済は昔、ニシン漁、沖合底曳き網漁が支え、衰退する頃に観光業が勃興すると共に公共事業を中心とする土木建設業が台頭し、その後の変遷を経て先祖返りするかのようにホタテ漁、ナマコ漁が日の出の勢いとなり、往時からは衰えたといえ沖底漁も健在で1月は昨年同月の3倍もの水揚げ量になり水産業がマチの経済をけん引している。
折しも今月の三水会で筆者の前に座った道内2銀行の支店長が言っていたよう「他のマチに比べると…」との声が耳に残った。
鯛は頭から腐るだけでなく腐っても鯛という言葉もあり、稚内の水産業の強さを物語っている。
経済の根幹となる産業が磐石であれば人口が減っても市民の生活は守られる。