市長会見し犬ぞり大会中止を発表 雪不足でコース造成困難
工藤市長は7日に開いた記者懇談会で22、23の両日、大沼特設会場で開く予定だった第37回全国犬ぞり稚内大会を雪不足のため中止することを明らかにした。
昭和59年3月に第1回大会を開催して以来これまで悪天候で1日目などを中止することは2回あったが、雪不足で事前に大会の中止を決めたのは初めてのことで、コースとなっている大沼の会場は例年に無いほど雪が少なく殆んどの場所で草が見えているとし、6日午後に市役所で実行委員会を開き中止を決めた。
今大会には昨年の実績を上回るマッシャー41人(昨年33人)、延べ242頭(同178頭)の出場が予定されていたが工藤市長は「少ない雪で競技者や犬にとって安全なコース整備ができず、今後の天候を見てもコース全体を覆うような降雪量とならない予報のため中止の判断になった」とし、雪不足で全道各地の犬ぞり大会も中止している状況にあり、シーズン最後にある稚内大会は参加者も多く実行委員会も開催できるようコースの変更など検討してきたが「今回の結果になったことで楽しみにされていた参加者、観覧を予定していた皆さんには大変申し訳ない」と大会名誉会長として陳謝した。
大会期間中に合わせて開く予定だった冬のわっかない観光物産まつりなど関連イベントも全て中止となった。
このほか市役所庁舎整備計画について触れた市長は今月28日に第3回の庁舎検討委員会が開催し、6月頃には基本計画を策定し、それまでには委員会の意見などを参考に建設場所、施設内容、予算額を決め基本計画に反映できるよう進めていきたいとした。