現庁舎周辺か商店街周辺か 新庁舎検討委開く 規模は現庁舎と同等に
第2回稚内市庁舎建設検討委員会が21日午後、市正庁で開かれ、事務局から新庁舎の建設候補地を現庁舎周辺か中央商店街周辺とする基本構想案が明らかにされた。
今後の職員数の推移や市民交流スペースの確保が求められることなどを踏まえ新庁舎の規模は、現庁舎と同規模の約7000平方㍍を想定していると説明した事務局から建設候補地について、現庁舎周辺とした場合は、国の起債などを活用してスムーズな事業の推進が可能となるが、まちづくりへの貢献について中心市街地への波及効果の課題があり、効果をもたらすことが出来る方法の検討が必要とした。
中央商店街周辺については金融機関や店など集中しキタカラに近く賑わい効果が見込めるとしたが、用地補償など必要になり、複数の土地・建物権利者と共同で進める再開発事業となるため事業期間が長期化し事業費が増大するなど説明があった。
昨年、市民に実施したアンケート内容の一部が公表され、現庁舎の課題として駐車場の狭さが指摘され、災害に強く防災対応が迅速に出来る庁舎を求める意見が多かった。
委員からは「ブラックアウトを経験し市民が安心できる庁舎が必要」「災害対策としての機能が重要」、候補地については「賑わいを作るため周辺地域とどのようなマチづくりをするのか案を示した方が良い」ほか「自然エネルギーを活用したマチの顔となる庁舎」などと様々な意見があった。
市はこれらの意見や市民アンケートの結果を踏まえ2月末までに基本構想を策定する。