時の話題 「きょう大寒」
「大寒」迎えたが雪少なく寒くないこと。稚内は元々、雪は程々降るも冷え込みは厳しくなく氷点下10度まで下がることは滅多に無い。ただ猛吹雪になると体感気温がぐーんと下がるが今冬は白魔もない。異常気象だ。
全国のスキー場では雪乞いするほど雪無く周辺の宿泊施設も閑古鳥が鳴いているが、昨年夏にも一部地域の「海の家」が同じような悲鳴を上げていた。酷暑だったが相次ぐ台風と線状降水帯なる大雨によって人出が落ち込んでしまったからだ。
地球温暖化の影響が地球規模で起きる中、前年どおり商売もイベントも行うことが難しくなり、伝統や習慣を特に重んじる日本人にとって生きづらい時代を迎えている。
フロンティア(開拓)精神で蝦夷地(北海道)に入植した道産子とて150年ほどの歴史しかないが、生活が安定した以降は前例のように行く踏襲精神がはびこり、昨今の猫の目のように変化する気象の不安定さに辟易している。
地球が誕生し数十万年経つだろうか。しかし英国の産業革命以降の18世紀後半からは変化・変革が当然になり社会現象ばかりでなく自然現象にもそれは及んでいる。
漁師町として栄えた稚内も変化の荒波が押し寄せている。人口減少という一番の変化のもと、漁業資源は先細り傾向否めずもホタテ漁が漁業の町の威光を保ち、厄介だった強風を利用した風車群ほか最北端という要素にも恵まれた観光振興等々今は活力は維持されているが、将来は―となると覚束無い。
手を打つなら今でしょうな。