新たにニシン漁の道具 旧瀬戸邸に市民から寄贈
冬季開館中の旧瀬戸邸に、往年のニシン漁の漁具が新たに展示されている。
昨年5月中旬、宗谷の第一清浜で66年ぶりにニシンの産卵で海面が白く濁る群来現象が見られたことを受け、稚内でニシン漁が盛んだったことを知る市内に住む男性の家族が漁で使用したニシンを背負って運ぶ道具として使われたモッコや海で汚れた体を洗う時に水を溜める木の桶などを譲り受け、年明けから展示コーナーで飾られている。
群来現象が稚内であってから旧瀬戸邸ではニシン漁を紹介するコーナーが充実しているという常勤スタッフの筬島義春さんは「市民の方から昔の資料を寄贈して頂くのはありがたい。稚内の漁業の歴史を知る資料として観光客の皆さんも案内する時に興味深く説明を聞いています」と話していた。