収益下降も経営健全 稚内信金9月末 特別積立金485億円に
稚内信金は今年度上半期(4~9月末)の経営内容を公開した。
9月末預金は4454億1600万円(昨年9月末4423億6100万円)と増えるも貸出金は788億9900万円(同795億2700万円)と、大口の繰上償還により減少した。
経常収益は2億4200万円、税引後の当期純利益は1億8000万円、金融機関の収益力を示す上で重要な指標となる業務利益は1億5700万円となった。
配当負担のない特別積立金は485億円で総資産に対し9・50%と健全な数値を維持。自己資本額506億4900万円(同505億4800万円)で比率は国内基準とされる4%以上を遥かに超える48・49%と、引き続き高い水準を維持している。
稚内市など主たる営業地域の預金占有率は82・44%(3223億9800万円)、貸出金占有率は53・41%(528億5200万円)と高い。
不良債権は実質29億9300万円と、今年3月末に比べ400万円減っている。
来年3月末の通期予想として運用利回りの低下による資金運用収益などの減収が予想されるが、経常利益、当期純利益とも当初見込んだ計画を達成できる見通しにあるとしている。