時の話題 「師走入り」
時候について小欄は四季折々で書いており当然「師走」にも触れている。前回はつい先日、書いたと思っていたが日を数えれば365日経ってしまった。「しまった」と書いたのは日々の悔恨などあり思う事の半分も叶わなかったという思いもあるのか。
いずれにしても師さえ走る一年納めの1カ月がやって来た。
カレンダーなどの業界に比べると数カ月も遅いが、大半の業種で先月から正月に向けた準備に取り掛っており、小社でも正月号製作に向け年賀広告の営業や各界の年頭所感、トピックスの取材など大詰を迎えている。
今年の一大事といえば天皇陛下の代替わりで譲位に当たっての国事・皇室行事が恙無く終えたことは幸甚であり、国民は新天皇の御代が健やかにありますようにと祈っている。
世界の到る所できな臭さがあるのだが一途に日本の安寧を願うことに間違い無いものの、経済や政治にグローバルな動きが加速する中、世界がとんでもない方向に行かぬよう、よくよく物事を見極めたいものである。
稚内はホタテを中心に水産業は比較的堅調で観光もブラックアウト(昨年9月6日)以降の停滞を脱したものの、消費増税も一因し消費動向は上向きとはならなかったよう。
人口が減るのだから消費が上向く筈は無く、過疎化対策は待ったなしの感強いものの、稚内には他にサハリン航路、大学に加え副港市場、宿泊施設の手狭など直ぐにでも対策を講じなければならない問題が山積している。
日は容赦なく過ぎてしまう。年内に一つでも明るさが欲しいね。