稚内型奨学金創設向け市長に要望書 子ども貧困対策シンポジウム開く
市など主催の第5回稚内市子どもの貧困対策市民シンポジウムが20日夜、文化センターで開かれ、参加者たちが子供たちのより良い未来について考えた。
参加した教育関係者ら108人を前に、工藤市長は「貧困の連鎖を防ぐためにも、市民ぐるみの活動を願って取り組んでいきたい」などと主催者挨拶。当初予定されていた東京弁護士会の岩重佳治さんの講演は悪天候で来市できず中止され、教育連携会議コーディネーターの平間信雄さんが〝稚内型奨学金制度〟の提言をすると共に稚内市で行われている地域ぐるみでの子育て活動の歴史を振り返った。
昨年度から研究が進められてきた奨学金制度は、学校、企業など各界各層の人たちが関わりながら作られるもので、工藤市長も3期目の公約として奨学金創設を掲げており、子供の貧困の連鎖を断ち切ることを目的とした給付型奨学金制度の財源は市税のほかクラウドファウンディング、篤志募金で募ることなどとした内容の最終要望書を12月25日、工藤市長に提出することを満場一致で決めた。