時の話題 「職親会50周年」

 稚内市職親会ができ50年経ち、その記念式・記念講演会・祝賀会が開催され、会員事業所として出席した。
 小紙と障がいを持った人達の就労先となる職親会との関係に奇異な感想を持たれる方もいるだろうが、30数年前までは活版印刷で稚内プレスを作っており活字を棚に返す作業などのため稚中特殊学級(今の特別支援学級)の生徒を雇用していた事があり、それ以来、小紙も職親会員の1社として活動に微力ながら協力してきている。
 今回の記念式では30年以上前に稚中特学で教鞭を執っていた鎌田篤先生や桜井由香子先生の尊顔に拝したが、当時取材していて馬が合った五井道義先生が釧路からの飛行機が飛ばず来れなかったのは残念ではあった。
 式典では優良就労賞を授与された9人を代表し吉田美和さん(中央水産勤務)がたどたどしいながら懸命に感謝の言葉を伝えようとする姿に当方目頭が熱くなった。
 講演した道職親会連合会の清宮壱博会長が述べたよう障がい者の就労は厳しい時代にあり、行政も障がい者雇用を訴えるが「大義名分的で(行政として)やる事もやらない不作為がある」と歯切れよく指摘していたのが印象に残った。
 事務局が学校(稚中)にあるという稀少な稚内市職親会の活動に接し感じるのは稚中ばかりでなく他の学校の特別支援学級の先生達の奉仕の精神であり、今回、式典開催に当たっての準備会議に参会し改めて痛切にその事を思った次第だ。
 優良就労賞の一人がかつての恩師の許に駆け寄っていた光景がその象徴であろう。

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