宗谷港の船舶上架施設完成 きのう市主催し式典開く
稚内市が平成29年から整備を進めてきた宗谷港の船舶上架施設が完成し13日午後、宗谷漁協による安全祈願祭引き続き市主催の式典が開かれ、関係者が施設の完成を祝った。
総事業費4億1900万円をかけ完成した施設は、20㌧未満のホタテ漁船など28隻が収容でき、これまで組合員40人が1時間かけ1隻を陸揚げしていた作業が、リフト式により作業員5人ほどで40分ほどに短縮され、作業の効率化や安全性の向上が図られる。
宗谷漁協の組合員ら関係者80人余りが出席した安全祈願祭で、奈良組合長は「新施設で安全性の確保や作業人員の削減、作業効率も飛躍的に向上し、永年の悩みが解消されました。今後も安心安全な食を提供し地域の発展に寄与すべく組合員と一体となり誠心誠意邁進したい」と挨拶。続いて供用式で工藤市長は「今後も一層安心安全な供給体制に繋がることを感じています。基幹産業である水産業の発展を御祈念いたします」と述べたあと、関係者7人がテープカットし完成を祝った。