時の話題　「中田体制４期目に」

　稚内商工会議所の向こう３年間（令和４年１０月末まで）の会頭ら陣容が決まった。３期９年間、会頭を務めてきた中田伸也氏（６０）の続投が決まり、副会頭には今村光壹氏（７０）に加え新たに小林俊夫（７１）、中場直見（６０）両氏が就任した。副会頭３人制というのは稚内商工会議所としては初めてのことになり水産業（小林氏）、観光業（中場氏）という稚内の基幹産業の代表者によって専門的知見を持って経済をけん引して行ってもらいたいという中田会頭の意図なのであろう。
　思惑どおりに行くか読むのは難しいとしても清新な顔触れへの期待は大である。
　４期目を迎えた中田会頭はこれまで同様、稚内市と密接な関係を保ち活動して行くのに違いない。そのため副市長を務めた達英二氏（６７）を４年前、専務理事に迎えており、市に加え稚内信金（増田雅俊理事長）と三位一体となり稚内の経済に展望を抱かせる対策を打ってくるだろう。
　「みなと」「かぜ」「まち」をテーマにした稚内版地域戦略ビジョンを柱とし、サハリン定期航路、北極海航路中継地としての役割を有する稚内港の振興と発展、これまで以上の風力発電の推進、市役所庁舎改築をモチーフにした中心市街地形成計画を推し進めるのは勿論、新体制でなければ出来ない稚内商工会議所への期待は大きいものがあり、この３年ないし６年が正念場となろうか。
　青年部（今村仁泰会長）も精力的活動にしており次代を担う壮年層にも期待したい。
　稚内商工会議所にとって令和元年度は転機の年となるだろう。