時の話題 「日本が持たない」
今回の小欄を執筆するのに当たってまたペンが動かない。書くテーマが思い付かないのである。このところ、その頻度が高くなっている。
一人で小欄を書くようになり7年ほどになる。1回だけ若手記者に委ねたことあったが、その後は引き続き一人で書き続けている。
全国・全道的な話題は別にし稚内に喜ばしい事や不祥な事があれば迷うことなく書き出すのだが、市政のある意味の安定感によって商売上がったりといったところか。
長年担当していると相当阿呆な文を書くこともあり読者からお叱りを受ける。幾らかでも大人になればいいのだが、糸が切れた凧のような所があり、ストレートに書いてしまうのでハレーションが起きてしまい、転任してしまったが同じ商売の人から抗議を受けたこともあった。
性格もあるが「新聞は面白くなければ」という新聞を作る上でのこだわりもあり、奇をてらうのではなく読者の反応を楽しもうという所がある。全く以て不謹慎ではある。
ここまで徒然に書いてくると残りも少なくなり今回のテーマでも―という意識働くのだが、元々、風まかせの性分なので、この微温湯に漬かっていたい気分にはある。
そういいながら先月来の台風襲来には胸が痛む。住宅が川の水に漬かり車が水没している光景には呆然とするばかりだ。稚内でも3年前国道が冠水する大雨があったが、テレビで見る被災地の惨状はそんなものでない。
台風のコースになり急な河川が多い日本とはいえ毎年では国民、いや日本が持たない。