時の話題 「短絡はいけない」

 物事を短絡的に考えてはいけない。例えばだが小欄で書く事は単に表に出るものだけでなく「こうした方がいいでしょう」という深謀遠慮があるのを失念してはいけない。
 社会的地位のある人、とりわけ政治家が自らの意見を述べる時には深謀遠慮が必要になる。
 来年度から実施される大学入試センター試験に代わる新試験で導入される英語の民間検定試験は何かと地域格差があるなどと実施さえ危ぶまれる中、萩生田文科大臣が先週のBSフジ(生放送)で、地方と東京など大都市での不公平感あろうが身の丈に合った英語試験への対応が必要になろうなどとの発言したという。
 衣着せぬ発言や主張から何かとハレーションを起こす筆者が言うのはいかがか―と思うも大学入試行政を司る大臣として萩生田発言は看過できない。教育機会の均等という点でも浅はかな発言であり早くもボロが出たとの思いはする。
 菅原一秀経産大臣に至っては大臣というより議員の資格さえ問われよう。
 政治家に高い報酬が支払われ権限を与えているのは日本を、北海道を、稚内を、一般国民が住みやすく生きれるようしてくれるよう願うためのもので、国民の上にいるよう偉そうにするのを是認したものでなく、謙虚に行政に取り組んでほしいものだ。
 週末のNHKのプロフェッショナルでの吉永小百合さんの言動を見聞したか。あれほどの女優にも拘らず「プロではなくアマチュア」という奥ゆかしさ。実るほど頭の下がる稲穂かなである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です