時の話題 「強靭化さらに」
先ずは台風19号の被害に遭われた被災者の皆さんにお見舞申し上げ、亡くなられた方々には哀悼の誠を捧げるものです。
1カ月前の15号に続く関東と甲信越にゲリラ豪雨と所々に突風をもたらした19号。きょう朝までの死者は58人を数え、河川堤防が57カ所で決壊、浸水した人家は8千棟にも及んだ(NHK発表)。
この数年、毎年のようにこの様な厄災をテレビで目にし慣れっこになってしまったといえ惨状には目を覆うばかりだ。
川が氾濫し山では土砂崩れが起き、その猛威の中で住宅は各所で浸水し沼のようになった所があり、土砂に押し流された民家を見てはただ恐れおののくばかりで、数千㌔離れた稚内からはただただ住民の皆さんの復旧がなるよう祈ると共に何かしら支援をしなければという心持の稚内市民も多いことだろう。
五木ひろしの「千曲川」の歌詞のようでなく牙を剥いた自然の脅威は8年前の東日本大震災の大津波に匹敵するものであり、人の力の無力さを改めて思い知らされている。
全国紙によると自民党の二階幹事長が「まずまずに収まった」などと話したようだが、被災の規模は大小の問題でなく政治に司る人は言動に注意しなければならない。
これからはこれら天災を教訓に幹事長が提唱している国土強靭化を今以上に推し進めてほしいものだ。
災害列島。これまで幾多の自然災害に襲われているのに万全の備えはそれこそ未だで、地震もそうだが河川防護対策は水を漏らさぬ完璧なインフラを施工しなければならない。