存続問題話し合う 北星大ラジオサークル 9日わっぴーで放送
稚内北星大学のラジオサークルが来週夕方FMわっぴーで放送する大学の存続問題をテーマにした収録を2日夜に行い、学生が大学の必要性など本音トークを繰り広げた。
平成14年から歴代のラジオサークルが番組を担当しており、今回は6月に大学の経営危機が新聞で報道され、9月の市議会で大学の存続問題が取り上げられたことを受け「ぼくたちの大学、どうなるの?」をテーマに、リーダーの3年生松本大輔さん(21)ら学生6人が2時間近く「大学が無くなった後の稚内の姿」「稚内、宗谷に大学があることの意味」「大学がどうなると良いのか」などを演題に語り合った。
司会進行した松本さんは紋別にあった大学が廃止となってから街に若者が少なくなり、活気がなくなったことなどを例に挙げ「稚内に大学が無くなると夜の飲食店のアルバイトをする人がいなくなり人手不足になる」とし更に「教員を目指して大学で学び、将来は宗谷管内の学校で働きたいと思っているが、学びの場が無くなると教員も減っていく」と熱く語っていた。
ほかにも「高校卒業後の進路の選択肢が少なくなる」「若者が更に減り街が廃れていく」などと訴え、大学がこの先目指す点については「SNSやユーチューブなど使い方が分からない人たちに教える教室を僕らで開き、大学の魅力を市民に発信していく」「来年新しいカーリング場が出来るが、大学には高校生の時に全国大会で優勝した学生もおり、大学のチームが中心となって稚内をカーリングの町にする」などと活発に意見交換した。
9日午後6時から放送される分の収録を終えた松本さんは「大学がこれからも残ってほしいというのが僕ら学生の気持ちで、母校が無くなるのはショックで無くすのは勿体無い。この放送を聞いた市民の皆さんもこの問題を受け止め、存続問題についての議論が活発になってほしい」と話していた。