函館で赤れんが保存活動の講演 富田歴史・まち研究会長

 21日に函館で開かれた第62回建築士会全国大会北北海道大会で、稚内市歴史・まち研究会の富田伸司会長が恵北にある稚内赤れんが通信所の保存活動などについて講演した。
 道内で平成19年以来12年ぶりに開催された北北海道大会には、全国各地から建築士や関係者3000人余りが出席。地域実践活動発表で宗谷支部会員として数十年ぶりに登壇した富田会長は「国境のまち 稚内の歴史的建造物の保存とまちづくり」と題し講演した。
 赤れんがや北防波堤ドームなど稚内は国境の街という地理的条件から歴史的建造物が多いことをあげ保存の意義、大雪で屋根半分が崩壊したB棟など赤れんがの保存活動について報告した富田会長は「北海道の太陽財団から1000万円の助成を受け今年5月からB棟の崩れた壁を補強するなどしています。今後はB棟の望楼周辺の屋根を復元するためクラウドファンディングを実行するよう計画しています」と語った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です