高くても4000万円下回る ゴルフ場問題 きょう鑑定士が見て回る

 稚内市の稚内ゴルフ場の土地・建物取得に異議を唱える「稚内を愛する会」(佐々木政美会長)が依頼した札幌の不動産鑑定士が19日、ゴルフ場の鑑定のためコースなど見て回った。
 愛する会は市が明確な目的なく取得したゴルフ場の土地・建物の購入価格は適正でないとし、昨年9月、旭川地裁に提訴。1年経過した今も裁判は続いており、9月6日の第6回口頭弁論では市側も不動産鑑定士を入れるなどとし正当性を訴え続けている。
 19日午前中、前川不動産鑑定事務所(札幌)の前川忠男鑑定士と佐々木会長らがゴルフ場に入りコース、事務所、レストラン、東屋などの状況を見て回った。
 札幌近郊のゴルフ場を鑑定したことがある前川氏によると、土地・建物などの積算価格はゴルフ場の収益状況なども考慮した上で価格を割り出すとし、赤字経営となると買い手が付きにくいなどとした上で「高くても購入した金額(4238万8000円)より安く4000万円以下にはなるでしょう」と話していた。
 今後は近隣のゴルフ場を視察し、今月中に鑑定金額が決定する見込みにある。
 佐々木会長は「行政が民業を圧迫するようなことは決して許されるものでない。時期が来たら市民に対し説明会を開きたい」と話していた。
 第7回口頭弁論は11月22日に行われる。

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