時の話題 「MGC」

 来年開催される東京五輪のマラソン代表6人(男女各3人)のうち4人(同2)を決めるグランドチャンピオンシップ(MGC)を十分堪能させてもらった。走者ばかりか国民も緊張し見入った男子は終盤3選手のデットヒートの結果、中村、服部、大迫の順となり大迫は五輪内定とはならなかったが、自身が持つ日本記録(2時間5分50秒)を上回るのが3人目の条件なのでほぼ内定が確実視されるところだ。
 女子も同様で前田、鈴木に次ぐ小原も大迫と同様な条件下にあり此方もほぼ確実な状況といえよう。
 男子レースは前日本記録保持者の設楽選手が飛び出し後続を2分以上も離す一人旅となったが30度を超える猛暑下、25㌔過ぎに失速。最終盤、中村、大迫、服部の争いとなり一旦大迫がトップに出るも中村が再スパートし、余り離れず3位に付けていた服部が大迫を抜き去り2位に上がるというレース史上に残るものとなった。
 3人とも正月恒例の箱根間大学駅伝に出場していた選手であり、世界に通用するマラソン選手の育成を目指した関係者にとって意図したものとなり小躍りしているだろう。
 世界の男子マラソンで日本はアフリカ勢に後塵を拝しているものの、五輪で日の丸が上がる日もそう遠くないことを期待してもいいMGCであった。女子も同様である。
 五輪出場内定の4人プラス2人は、今後一年間、ケガなく順調に本番に臨めるよう願っている。午前6時スタートとはいえ30度前後の猛暑になろう。意外なことだがアフリカ勢は暑さに弱いそうだ。

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