時の話題 「地方でなく稚内で」
道内での在学費用は高校3年間で161万円かかり大学に入学した場合は675万円加わり7年間で836万円ほどになり、預貯金や保険をを取り崩すなどして工面しているとの実態調査結果が明らかにされた。
日本政策金融公庫旭川支店(国民生活事業)が昨年9月にインターネットにより調査したもので、自宅外通学者への仕送り、アパートの敷金・礼金、家財道具購入費など除いた費用で、稚内から地方の高校や大学に行った場合、どれほどの費用が掛かるか想像できるだろう。
国公立大学は612万円で済むが私立大学に入学した場合の累計金額は文系で932万円、理系で1137万円要する。この在学費用のほか前記したよう食費、交通費、家賃など地方からの学生はかかる。親に相当な収入がなければ上の学校への進学は無理なのが判ろうというものだ。
では家の収入が足りない学生はどう手当するのか。家では預貯金や保険などの取り崩しのほか教育費以外の節約、学生は奨学金受給、アルバイトをしなければならない。
奨学金も給付型は別にし低利とはいえ将来的に返済しなくてはならず、その額が数百万円にも至るケースがあり、学生が破産に追い込まれる事もある。
40年前以上の話になるが、筆者が東京の大学に行った時は在学費用、家賃(3畳で5千円)等々何もかも安く親の仕送り(月3万円)とアルバイトで賄えたが、今では札幌でさえ10万円の仕送りは必要で家賃だって高い。
地元に大学あるのだから無理して地方に出る事もなかろう。