時の話題 「釣瓶落しの秋」

 6月の夏至の頃に比べると1時間以上も陽が落るのが早くなっており懸念されるのが薄暮時の交通事故であろう。太陽が運転前方の視界を悪くするものだから眩惑され人を見逃してしまう。
 秋の交通安全運動が今月下旬に全国的に展開される。他の季別運動とさほど変わりはしないが、夕暮れ時と夜間の交通事故は気を付けたい。
 秋というのは夏や冬に比べ気が安らかというか、おっとりしてしまい気も緩みがちになる。気が緩むと〝油断〟という大敵が首をもたげ我々に悪さをするようになるので用心したいものだ。
 釣瓶落しの秋は日中から夜への移行が速いので運転の適応性が上手く作用せず日中運転から夜間運転への切り換えがスムーズに行かない事がある。
 ドライバーばかりでなく歩行者側にも夏季慣れしてしまっており注意したい。それには日中から靴や身の回り品への蛍光資材を取り付けるようにし、夜への時間の速さに対応すること肝要か。
 市街地では制限速度を守っても40~50㌔のスピードが出ているので漫然と運転することなく注意したい。右折車と対抗する直進車とは互いに譲り合いの気持ちが大切なのは指摘するまでもない。
 そして此の所クローズアップされてきているのがバスなど大型車両の前方、後方からの人の飛び出しである。事故が少なからずあるので車と人双方とも確かめ進行するのが宜しかろう。
 稚内署管内では半年近く、死亡事故が起きていない。これからも油断なく運転し、歩行するようにしたい。

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