時の話題 「格差の拡大」

 二十四節気、暦の上では8日が「立秋」。道内含め他の町では猛暑に見舞われ秋は未だ々々の感はあるが稚内だけは実際の天候に近く秋への移行がそこかしこに見られる。
 日本列島には早くも台風(8、9号)が近付いており、8号の方は日本海を北上し北海道にも影響及ぼすようで週末は雨予想だ。
 来週11日㈰は「山の日」、翌12日が振替休日で13日からお盆に入る〝お盆ウィーク〟になる。今年は働き方改革によって10日㈯から18日㈰まで9日間の連続休暇にする会社があり、稚内でも建設業関連の会社が採り入れるようだ。
 4月後半~5月前半までの官製休暇とは異にするが、欧米並みに近付けようとする政府方針を履行する企業は存外に多く、日本繁栄の基を築いた〝エコノミックアニマル〟など過去の事として忘れ去られようとしている。
 経営者である筆者としては納得しがたいものはあるが、それが今後の日本の在り方を示すならば致し方ないとの存念はあるものの、連続休暇しての売上ゼロには頭痛いものがあり「誰が保障するのかな」と愚痴の一つでもこぼしたくなる。
 経済的に豊かになった日本だが、その恩恵のほとんどが大企業に持って行かれ、非正規の労働者が総体の4割を占めるという状況は正常なものなのか。
 田舎に住んでいるとそれほど実感はないものの、現実には持つ者と持たない者の格差は拡大しており、資本主義の宿痾とはいいながら何とか是正できないものか。しがない新聞社をしている我が身を振り返っても溜息が思わず出てしまう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です