時の話題 「夏型労災に留意」
暑くなると体に変調を来たしミスが多くなるのが人間で、宗谷管内と天塩、遠別を所管する稚内労働基準監督署(稚内労基署)管内の7月労働災害が15件といきなり増えた。
暑さだけでなく繁忙期を迎えたことから、ちょっとした不注意で部位の骨折まで及ぶ重傷が10件と67%占めた。
普段、慣れた仕事をしケガに結びつくのはちょっとした油断によるものが多いようだが暑くなると、めまいや立ちくらみ、頭痛・吐き気など気分が悪いなど熱中症の症状が出てくるので要注意で、こまめな水分補給を労基署は奨励している。
更には8月末までを熱中症予防期間とし、日本人だけでなく英語や中国語、韓国語のリーフレットも作成し未然防止を呼びかけている。
稚内は他の町に比べ過ごしやすいとはいえ外での労働は体温が高くなり不調を来すことがあるので注意したいし、「稚内で熱中症は心配ない」とする油断がとんでもない事態を生むこともあるだろうから変な予断を持たず従事者、会社とも対応するのが宜しかろう。
事故というのは続く傾向があるので職場で1度起きたら原因を突き止め2度目の事故を防ぐようにするのが肝要か。
今年の夏は暑い日が多いので熱中症防止は勿論、いつもと違う従業員チェックなど現場の責任者の目配りも大切になる。
労災に遭い戦力減になれば、それでなくても人手不足で大変なのだから収拾がつかなくなる。
労働環境を良好にし熱中症など不測の事態に備え暑い夏を乗り切るよう努めたい。