天北堆

 カニ族とはうまいネーミングをしたものだ。リュックを背負い改札で横歩きする姿がカニのように見えたことから命名されたもので、利礼観光に火が付く前の昭和40、50年代に多くの若者が稚内まで来ていた◆当時は勿論、旅費が少ない若者なので国鉄で遥々やって来たのだろう。そのカニ族が導火線になり利礼観光黄金時代を迎え年間のフェリー乗客が100万人に迫ろうかという時代になった◆「観光なんぞ根無し産業だ」と豪語した沖底船主がいた。メリーゴーランドのよう以前見た光景が目の前に広がる。

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