サ州から遠泳リレー 完泳できずも4カ国37人が宗谷岬まで
ロシア地域間寒中水泳協会主催の宗谷海峡横断国際遠泳リレー「太陽と友情に向かって~白樺から桜まで」が18~22日にかけて行われ、4カ国から参加した37人の泳者がクリリオン岬からゴールの宗谷岬を目指し泳いだ。
国際交流を目的に行われた遠泳リレーには日本、ロシア、中国、南アフリカの4カ国から参加。18日午前7時半、サハリン最南端を出発した一行は、ロシア領海を泳いだあと出国手続きのために引き返し、21日に再び日ロ領海の境界から出発。ゴールの宗谷岬を目前にしたが、潮に流され泳ぐことが出来なかったものの、66㌔もの距離を37人で泳いだ。
22日朝、一行は入国審査のため末広埠頭東岸壁に入港。東京から参加した荻野智成さん(42)は「好天のお陰で気持ちよく泳ぐことができ、各国の水泳仲間との交流も楽しめた」と話していた。
このあと、稚内国際文化交流協議会(岡谷繁勝会長)主催の歓迎セレモニーが、稚内港国際フェリーターミナルで行われ、参加者60人を前に岡谷会長は「宗谷海峡を冒険するのは大変なこと。ゴールまで辿り着けなかったことは残念ですが、鳥たちが自由に国境を行き来するよう、人も簡単に交流できる世の中になってほしい」などと挨拶した。
岡谷会長から各国代表者に花束が贈呈され参加者一人ひとりに完泳メダルが贈られた。