振興局がノシャップに囲い罠設置
道のエゾシカ捕獲に向けた囲い罠設置作業がノシャップ3の弓道場裏で行われている。
シ化の分布拡大を防ぐためのエゾシカ指定管理鳥獣捕獲等事業として、管内では3年前から住宅地など銃を使用できない場所での効果的な捕獲方法など模索している。稚内市内では昨冬、緑テニスコート付近に括り罠を設置し26頭の捕獲に加え、メスジカ2頭にGPS(位置情報取得端末)を取り付けし今も移動ルートを探っている。
今年はノシャップ3の弓道場裏に高さ3㍍、最大で8㍍四方の囲い罠を設置し、エサで誘き寄せたシカをカメラで監視し、ある程度のシカが入ったところをスマホの遠隔操作で扉が閉まる仕組みで捕獲する。
道から事業委託された北海道猟友会と構研エンジニアリング受託コンソーシアム(共に札幌)が、囲い罠設置作業とシカへの餌付けを並行し実施しており、捕獲は8月~10月まで行われる。
宗谷総合振興局の瀧澤環境生活課長は「捕獲はもちろん、有効策を見つけ市町村にノウハウを伝えて行きたい」と話していた。
シカは警戒心が強く捕獲を成功させるためにも罠には近づかないよう住民の協力を求めている。