時の話題 「三水会7月例会」

 25度を超えるという稚内としては蒸し暑い17日に開かれた三水会7月例会で稚内自然保護官事務所の有山義昭主席自然保護官が「最北の国立公園の魅力」と題しスピーチした。
 最北の国立公園・利尻礼文サロベツ公園は昭和49年に国内34カ所目、道内6カ所目の国立公園に指定され花では礼文島のレブンアツモリソウ、サロベツ湿原のエゾカンゾウがつとに知られており、しょっちゅうではないがタンチョウも飛来し、ハクチョウは数千羽もやってくる自然の宝庫ともいえるエリアだ。
 利礼両島は〝火の島〟〝花の島〟として何十年に亘って人気エリアとなり、今ではインバウンド(外国人観光客)も多く訪れ、北海道を代表する観光スポットになっている。
 コンブ漁やウニ漁なども観光客を魅了し、磯船が操業する光景を〝しおさいプロムナード〟や前浜で見ては感激し、2年前まではコンブ漁を見ながら稚咲内の「こうほねの家」まで行きコーヒーを飲み朝食を摂る〝朝カフェ〟が人気を呼んだこともあった。
 北海道の良さは自然を満喫できることであり、それに今では着物体験、北門神社の御朱印帳など新しい観光素材が加わり観光地としてのレベルが1、2段階上がった感さえするほどにもなった。
 「稚内は何もないマチ」と、よく若者が言っているようだが、住み良い町ランキングで3位になるなど全年代を通した人気度は高い部類に入っている。
 ある国家公務員は稚内が気に入り2年で異動するのを1年延長してもらったとの話を聞くに及んでは宜なるかなと思っている。

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