時の話題 「観光客入り込み数」
昨年度(昨年4月~今年3月末)の宗谷管内への観光客入り込み数が発表され、前年度の5・7%、11万人余り減る182万7500人となった。
要因は9月6日に発生した胆振東部地震である。
大地震前までは天候不順での入込み落ち込みはあったものの、前年に引けを取らず順調だったが、地震を境に団体ツアーのキャンセルが相次ぐは、とんとん拍子に増加していた外国人観光客(インバウンド)もめっきり姿が無くなり6%近い下げ幅を記録した。
道外客が前年度から8・6%も減り日帰り客も同7・1%減と大幅に下落。利礼3町のうち礼文町が10・4%も激減したのはレブンウスユキ草など島固有の花の見頃を迎える6月の天候が悪く来島客が減ったのだろうと推察するが、矢張り最大要因は大地震に違いなく、今更のことだが災害というのは住民ばかりでなく観光にも大きな被害を与えるのも肝に銘じた次第だった。
稚内はイベントのある土・日曜に好天の日が多く、大地震の風評被害があったものの、前年度から3・3%減少に止まったことは不幸中の幸いとの捉え方はできよう。
4月以降の今年度は至極く順調のようで全日空の2便運航、FDAチャーター機での送客は半端なものでなく長期に亘ったGW効果によって5月の利礼航路乗船客は前年比11・3%増と高い伸びを示した。北門神社への外国人参拝者も多く、ここまで好調に推移しているのは何よりだ。
このまま夏、秋を過ぎ宿泊施設など業界が繁盛すること願うばかりだ。