市議会一般質問始まる 大学存続の行方は 今月下旬の理事会が焦点
市議会は24日から一般質問に入り、初日は新人2人含め4議員が質問した。
経営が悪化し近く大学理事会から存続について方向性が示されることになっている稚内北星大学について大学からの経営報告を受けての市の見解、大学に対する市の今後の関わり方は―との田端かがり議員(自由クラブ)の質問に対し、工藤市長は「公設民営としてスタートした大学で今までの市との関係を考えれば、理事会で経営の重要な判断がされる場合、理事長の方から市に提言があると考えています。先の全員協議会での説明を私なりに判断すると、この先、人口減少などがもたらす大学経営への影響はこれまで以上に深刻と言わざるを得ず、その時期はそう遠くないものと考えている。その時は関係者の意見を十分踏まえ市としての対応を判断していきたい」と述べた。
現在、学生として在籍する田端議員はETロボコンの全国優勝、映像コンクールでの数々の入賞、カーリング特待生、小中高校など地域の教育向上を担ってきた大学の存在は大きいと強調した上で「大学が廃止となれば学生、教職員による市内の消費減少だけでなく労働力として地域経済に与える影響は大きく学生がいる事によっての街の活力が減退するのも避けられない。適切な行政判断をお願いします」と要望した。