時の話題 「良薬は口に苦し」
昼が一番短い冬至から半年経ち、昼が一番長い夏至を迎えた。この間、雪が降り厳しい寒さの冬があり雪融けという雪国に住む人達にとって最も浮き々々する日が過ぎ、平成から令和への代替りを経験した。
その代替りに臨めたということは人生に節目は幾つかあろうが、幸甚、いや忘却できない日に存在した自らに思いを巡らす縁とはなろうか。
そういう事ではこの半年間は生前退位ということもあって慶事の月日だったか。
道外は梅雨入りし梅雨のない本道でもこのところグズついた天候の日がある。風香る季節を迎え病気がちの人も健やかな日々を送るのは何よりで〝生きる〟という事に感謝しなければならない。
錆び付いてきた筆者のアンテナにも市立病院のこと、強要事件のこと等々あらましが入ってきている。市病に関しては情報が入れば入るほど「これ、いかんわ」との気持ちになっている。
先々の健康を不安視し医療が充実している札幌などへの移転に以前は否定的だったが、今は「それも致し方ないか」との考えに傾斜してきている。
普段の診療は別にして肝心の手術などに不手際があっては命の問題に直結する。今は外科陣が充実してきていると側聞するも患者は完全な施術を求め、更には付き添う看護の人には〝天使性〟を求めている。
身勝手ではなく至極当たり前の欲求であり國枝院長はじめスタッフには「医とは何なのか」を初心に還り精励してもらわなくてはならない。
良薬、口に苦し。