時の話題 「警察は猛省を」
2歳の幼気な女児を虐待し衰弱死させた事件は札幌で起きたこともあってNHKはじめ道内民放各局で連日報道されている。
どこかの局が特ダネを上げると他の局も追っかけるという報道合戦である。虐待事件を防ぐ警鐘として重々分かるが、鐘の叩き過ぎはここら辺りまでにしたらいかがか。報道として検証は大事なことだが根掘り葉掘りするのは倫理上の問題も出てくる。
とはいいながら母親と連れ合いの鬼畜の所業には憤懣やる方ないのは誰しも抱くもので理解できるもここら辺りで宜しいか。
しつこさということでは人後に落ちない筆者だが、強要で逮捕・送検され、その後不起訴となった事件は腑に落ちない。今月14日の小紙報道通り「何の取調べもなく、いきなり逮捕状を持って来て逮捕された」という容疑者だった人の言った通りだとすると、警察の捜査というより逮捕する際の手順のおかしさは糾弾されよう。
被害者(47歳女性)の言い分を信じ事情聴取せず逮捕するという事態になったとすれば日本は法治国家でなく、ましてや稚内は法治番外地ということになり由々しきことである。
冤罪(無実の罪)の可能性が極めて高く、容疑者を勾留したことへの慰謝料など損害賠償も支払わなければならないのでないのか。
聞くところによると稚内署刑事課の警部補らが功を急いだ節も窺われるも逮捕状請求の許可を出した署長と副署長(ともに警視)と逮捕状を交付した裁判所にも問題があろう。
警察にはこのような失態をしないよう猛省を求める。