帰港に備えて試運転 昨年2月から停泊している外国船
舵など部品が故障し昨年2月から稚内港に停泊している外国船籍の貨物船(497㌧)が母港のサハリンに戻るのに備え試運転を行った。
この船は昨年2月に紋別沖で舵が故障し航行不能となり、その後、稚内港に曳航され「船が壊れたまま乗組員が取り残され、帰国できないでいる」とロシアのニュースで報道されたこともあった。
今春、稚内港湾施設で壊れたスクリューなどが修理され、末広埠頭で係留されていた貨物船は、船内など全てのメンテナンスが終わり、18日午後、稚内港内でスクリューや舵の動きに問題がないかを確認するため試運転した。
市(物流港湾課)によると、故障してから1年4カ月ぶりに航行可能になった貨物船は、待機船員とは別にロシアから呼んだ船員が稚内に到着次第、サハリンに戻る予定にあるという。