時の話題 「来年以降の航路」
中途半端な形で運航するより来年以降に向けての座標軸を決める上でも今年のサハリン航路休止は致し方ないところであろう。
稚内側の返答に対しサハリン州側はどのような対応してくるか。今年は兎も角、来年以降は宙ぶらりんでない確固とした運航を期待したいものだ。
工藤市長の議会での特別発言で憶測から完全休止となった今年のサハリン航路は、来年の運航に向け今後、稚内市とサハリン州政府双方が如何にイニシアチブを取っていくかが重要だ。
日本側は国も道もいい事は言う(リップサービス)が運航にかかる経費の一部も面倒見る気はないので稚内市の率先力というのか主導権が航路再開の決め手であり、同じことはサハリン側にもいえロシア政府は全く期待できず州政府の主導権がポイントになる。
サハリン開発の進展によって豊かになったサ州住民にとって指呼の距離にある稚内に渡り旭川や札幌でのショッピングだけでなく道内、本州旅行でさえ望んでいるだろうから航路休止は残念なことだろうが、新千歳への航空便があり富裕層にしてみれば、それほどの痛手ではなかろう。
日本側も航空路があるので同じようなことが言えようが稚内にとっては航路休止は痛手であり、この先、「航路など無くても航空路さえあれば」との考えが大勢になっては大変なことである。
航空路は稚内商工会議所もユジノサハリンスク間の開設を要請しているが、旭川市は相当前向きなよう。
サハリン航路再開には貨客混載船の運航が絶対条件になる。