往時の稚泊航路船舶再現 樺太記念館に宗谷丸など模型寄贈
稚内~大泊(現コルサコフ市)を結んでいた稚泊航路の船舶として活躍していた「宗谷丸」などの模型が稚内樺太記念館に新たに展示され、訪れた市民らの目を惹きつけている。
樺太記念館の開館1周年を記念し、模型作りが趣味の日向寺和裕さん=藤建設営業部長=が作った宗谷丸と、稚泊航路があった歴史を伝えるため北防波堤ドーム前にある稚泊航路記念碑を実測し稚内木馬館が製作した模型が藤建設から寄贈された。
模型の寄贈に当たっては藤建設の創業者・藤田幹夫さんの父・清市郎さんが宗谷丸の第7代船長(昭和17~18年)を務め、幹夫さんもドーム前にある稚泊航路記念碑の建立に携わり、その後もサハリン航路の運営に藤建設が携わったという縁もあって寄贈した。
宗谷丸の模型を作った日向寺さんは「40万人の樺太住民の生活を支えた稚泊航路を見ることで当時の様子を知ってほしい」と話していた。