稚内観光協会の中場新体制始動 副会長2人増やし5人に
稚内観光協会は4日午後、総会を開き、役員改選で吉井繁会長(76)の後任に、宗谷バス社長の中場直見氏(59)を選任した。
役員改選では、観光振興を加速させるため3人だった副会長を2人増やし5人にした。
中場新会長は就任挨拶で「来年のオリンピック開催で稚内に外国人観光客を呼び込むための対策、地域連携のDMO(地域の観光資源開発)については北宗谷が連携して人を呼び込みたい」などと述べた。
今年度事業計画では昨年まで稚内単独での設立を目指していたDMOを利尻、礼文など北宗谷地域に広げた登録を目指した準備室を設置するほか、レンタルサイクル事業、外国人観光客を受け入れるための案内所の充実、ガイドなど人材育成に取り組むことなど決めた。
新役員は次の通り。
▽副会長 杉川毅、東海且典、梶隆一、田村元一、出村賢志▽専務理事 波間常次郎▽常務理事 岩間史樹。
「実績残し会長退任 2期5年間務めた吉井繁氏」
稚内観光協会の会長を退任した吉井繁氏(76)は本紙の取材に「若い役員体制で、稚内観光を盛り上げてほしい」と述べた。
協会が一般社団法人となる前の任意団体だった平成25年、副会長として、病気療養中だった故岩間幹生会長の代行として翌26年の会長代行を含め2期5年間、会長職にあった吉井さんは「皆さんの支えでやってこれたことに感謝しています。任期中は稚内など北宗谷が国の広域観光周遊ルートに認定され、外国人観光客や個人旅行者が増えたことを実感しています」と振り返った。
中場会長を中心とする新体制に「観光素材が豊富で伸びしろがある稚内など宗谷の観光を若い人たちの考えで誘致に繋げてほしい。外国人観光客を更に受け入れるためにキャッシュレス化など対応策を進め観光業界を盛り上げてほしい」と期待していた。