時の話題 「川野副市長」
稚内市の新しい副市長にまちづくり政策部長の川野忠司氏(60)が決まった。
2期目の工藤市政を担い今月いっぱいで副市長を退任する青山滋氏(62)は「暫くのんびりしたい」と先日会った際に述べていたが、60代前半であり再び活躍してもらわなければならない日が来るであろう。
副市長交替の話は半年以上前から筆者の耳にも入ってきており、実は昨年12月、小紙正月号の市長インタビューの際、単刀直入に尋ねると否定しつつも目に怒気がなかったのを感じつつ、筆者は噂通りだなとの印象を強く持った。
今年春の市長選を控えていたが、市長自身は青山副市長の健康が勝れないこともあって川野氏昇格は早くから決めていた節がある。
川野氏は旭川高専卒業の秀才で稚内市には技師として採用され、下水含め15年間水道部に務めたのち市民協働課長、政策調整部参事兼財政経営課長など経て3年前の平成28年から現職にある。
豪放磊落なイメージがあるのはどんぐり眼で声が大きいからだろうと思っているが、細やかさもあり気配りできる人である。何度か酒宴を一緒にしているが、バランス感覚があり庶民的な面も持ち合わせており、どちらかというとエリート人生を歩んで来た市長とは異にする市民感覚の持ち主でもあり、工藤・川野体制への期待は膨らむ。
副市長は稚内市のナンバー2であり将来は市長職という重責を背負うことがあることを自覚され、市長のイエスマンでなく市民目線を大事にした市政遂行を願っている。