時の話題 「淋しいものだ」

 今でこそ東地区に住んでいるが、長く恵比須3、4丁目界隈に住んでいた。このほど恵比須簡易郵便局(恵比須4)が休止状態になっているとの小紙記事にやる瀬ない思いをしている。
 50年近くも簡易局の局長を務めていた高齢の女性が今年2月末に亡くなり遺族から休止届が出され、その後、再開するメド立たずにあるのだろうが、住民にとって不便この上ないことであろう。
 この簡易局休止は読者からのファクスで分かったもので、日本郵便北海道支社に電話してみると「再開するかは未定」などと素っ気ない。稚内の簡易局が無くなろうとどうでもいいことと道支社は捉えているのかと勘繰っている。
 大企業にしてみれば1カ月でも高々の利用しかない出張所のような簡易局は数のうちに入っていないのだろうが、何かと利用してきた住民にとっては不便極まりないことであり再開できる人がいれば日本郵便は前向きに検討するべきでないのか。
 この簡易局には筆者自身も思い出があり高校時代に同期だった息子さんがおり人生の悩みを互いに話し合ったものだ。
 簡易郵便局だけでなく地域と密着してきた公けの場所が無くなり民間会社廃業の話を聞くと辛く悲しいものがある。
 昔、ボウリング場跡にあった家具センターの店長をし、その後独立し「家具屋」を営んできた小泉敏一さんが一線を退く。筆者と同じ64歳で交友があった訳ではないが違う仕事とはいえ同じ時代を頑張ってきた仲間が去るのは淋しいものだ。

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