潜在的虐待も見逃さず 祐川絵理香稚内分室長
旭川児童相談所稚内分室長に着任した祐川絵里香氏(58)は「管内では過去に死亡事件が発生しており、全国でも痛ましい事件が発生する状況に危惧している。関係機関と協力し虐待の早期発見、未然防止に努めたい」と抱負を語った。
岩見沢市出身の祐川分室長は、北大行動科学課卒業後、昭和58年に札幌医大医療相談室を振り出しに、中央児童相談所、室蘭児童相談所相談支援係長など歴任。前任は北見児童相談所地域支援課長。
稚内で平成21年、虐待を受け4歳児が亡くなる死亡事故では、当時の稚内分室に知っている職員が居たことで「何故死亡事故が起きる前に止められなかったのかと衝撃を受けた」と振り返るとともに「虐待件数だけで見るのではなく、潜在的なものも含め発見の漏れがないようにしていかなければ」と話していた。
職員とチームワークを発揮し迅速な対応に努めて行きたいとしている。