時の話題 「縁は奇なもの」

 縁は奇なものというのは男女の縁の不思議さを表したものだが、男と女だけでなく人の縁というのは不思議なものである。
 GWに層雲峡温泉に行き夕飯バイキングで就いたテーブルの隣に留萌から来たという夫妻がおり、何かの拍子で会話が始まると、その留萌の人は設備業を営み稚内の業者との付き合いがあり中田商工会議所会頭も知っているのだという。
 その会話の中で28年前の稚内市長選のNHKの誤報が話題になった。9選めざす〝浜森天皇〟とまで言われた浜森辰雄氏に対し敦賀一夫氏が挑んだ市長選は開票が始まったばかりの午後8時43分、NHKが浜森氏当確を出すという失態をしでかしてしまったもので、結果は敦賀氏が僅差で天皇浜森氏を敗るという今でも語り種になっているものだった。
 その留萌の人は今春の道議選で当選した自民党議員の幹事長を務めるなど選挙への関わりが強いこともあって浜森氏が敗れた選挙戦を他山の石とし油断なく戦おうとの戒めもあったのだろう。選挙戦は自分が推す議員が圧勝したという。
 選挙は水物であり現職に喉に引っかかる小骨があった場合、新人が勝つケースが間々あり、稚内市長選ではその後の横田耕一氏の3選での長谷川伸一氏の善戦もあった。
 今春の市長選に関しカーリング場建設中止を掲げた川崎眞敏氏、余所者視点の古我友一氏が現職の工藤広氏に対抗したが工藤氏が返り討ちにした。
 何やかや敗戦の理由はあろうが、一番は勝機を見誤った典型ともいえる戦いだったと筆者は見ている。

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